感情日記と敵対的依存

インナーチャイルドについてもう少し書きたいと思います。

 

 

わたしがやっているインナーチャイルドは基本と違っています。

習ったんですが、習ったやり方ではうまく出来なくて、なんだかどんどん出来ない自分を責めたり、出来ているつもりになってただ、やっているだけになっていました。

 

インナーチャイルドって、うまく出来なきゃって思ってやるものではないのは分かっているけど、そうやって、周りから見られる自分を意識して生きて来たわたしにとっては、インナーチャイルドの取り組みさえも、形式的になってしまって

 

全然自分の心に寄り添ってはいませんでした。

 

 

心理学の講座で習ったインナーチャイルドのやり方は、自分の座っている椅子の前に向かい合わせに椅子を置き、インナーチャイルドをイメージの中で出します。

 

セラピストさんが声で誘導してくれるので、講座では割とすんなり、目の前に現れてくれました。

 

私のインナーチャイルドは椅子に座ってはいなくて、疲れ切って、椅子にうつ伏せに身を委ねて、下着姿のまま、グッタリとこちらに顔だけ向けていて、

泣くことも、話すこともせずに、ただこちらを視界にも入れようとしない子でした。

 

気持ちが死んでいて、見てるだけでしんどくなりました。

 

そんな子が出てきて、ただ、悲しくなって辛かったのを思い出して涙が出てきました。

 

その子を抱きしめてインナーチャイルドのワークは終わりました。

 

心理学の講座に通っていたのは8ヶ月、講座のない日々

家に帰って1人で取り組むのですが、なんだか構えてしまって、あのボロボロの子は出て来ませんでした。

 

それどころか、ちゃんと服を着て、その辺で遊んだり、私の言っていることを理解するようなインナーチャイルドが出てくるのです。

 

それで、インナーチャイルドが出来ているつもりでした。

 

だけど

 

セッションを受けると、セラピストさんには

 

悩みの主体が自分ではなく相手が悪い、相手を変えたいという訴えをわたしがするものだから

 

インナーチャイルドちゃんとやってるか?

 

自分を救いたいの?

 

あなたはちゃんと自分の感情をかんじている?

 

と言われてしまうのです。

 

 

最初は怒られるように思っていて、出来ない自分が嫌で仕方なかった。

 

なんで?

 

なんでわたしは出来ないの?

 

みんなは出来ているのに、私はみんなと同じ事が出来ないと自分を責めたりもしていました。

 

 

自分の心に寄り添っていないと、どうしても、思考は「相手を変えたい」という方向に行ってしまって

 

自分の気持ちに寄り添いたい、とか

 

自分を理解したい、とか

 

わたしのここが嫌だから、変えたいんだ!とか

 

自分に意識が向いていないとセラピストさんには私の発する言葉ですぐ分かるのです。

 

 

セッションさえ受けたら、今のこの辛さから私は救われるのではないかと、セッション依存になっていました。

 

でも、これ以上受けてもあなたは変わらないよ。

ちゃんとインチャに向き合ってる?

 

 

(インチャ=インナーチャイルドのこと

以下インチャと略)

 

自分を救ってあげたい人から出る言葉じゃないよ。

 

しばらくセッション受けるのはやめなさいって

 

セラピストさんに怒られて

 

考え込みました。

 

 

 

本当に私は私を救いたいのだろうか?

 

自分はどうしたいのだろう。

 

 

相手になんとかしてもらいたいと心の底で思っていたけど、それをちゃんと見るのが嫌で

 

セッション受けたらなんとか周りが変わってくれるとどこかで期待している自分がいました。

 

 

私の依存的な考え方や心を自分はどうしていきたいんだろう。

 

 

夫婦関係、子供との関係、周りの人間関係。

 

でも、一番向き合わないといけなかったのは

 

自分自身。

 

 

なかなか自分の感情の責任を自分で取るという決意に至るまでは、考えて考えて、自分が今までどうして来たのか?

そして、これからどうしたいのか。

 

わたしは母と共依存で、敵対的依存をしていました。

怒りながらずっと一緒にいる、離れないで、ゴミ箱にされながら、それでも母を受け入れてしまう。

それを夫にもやっていました。

 

夫を監視しながら、恨みながら、コントロールしたいと思い、自分を分かっていない!と怒り、私を粗末に扱ってくる夫を結果的に甘えさせてきた。

それなのに、自分には目を向けずに、夫が悪い、夫がこんなに酷いことしてくるって怒りをずっと向けてました。

 

そんな自分を変えたくてまずやり始めたのは、感情を書き出す日記。

 

講座中もセラピストさんはお勧めされてましたが、私は自分の感情を書き出したところで、相手に意識が行ってしまって、意味がない訳ではないけど、ただの負の感情の吐口なだけと思っていました。

 

でも、ちょっと意識を変えました。

 

わたしはアプリでモヤモヤしたり、イライラしたり、悲しかったり、怒ったりを書き綴ることを始めました。

 

そこは、ノートで前もやったことがある感情の吐き出しで同じなのですが

 

毎回毎回、自分の感情に寄り添うようにしたのです。

 

その感情を否定しないで、全部肯定するようにしました。

 

 

小さな私が一生懸命に言ってあることを

大人の私ならどう受け止めるか

 

その気持ちを持ってインナーチャイルドの感情日記をつけ始めました。

 

 

目の前にポンと出すのは難しい私だけど

 

体の中にいる感情達を、一つ一つ見つけて、それを受け止めていく。

 

そうやって、自分のインチャと繋がるという感覚を育てていこうと思い、試行錯誤しながらやっていきました。

 

 

心理学の講座に通われている方や、インナーチャイルドを取り組みたいって思っている方がいたら、お伝えしたいのは

 

インナーチャイルドは、自分の中にある、小さい頃に置き去りにした感情に寄り添って、悲しみ、寂しさ、怒り、それぞれたくさんの感情があるけれど、それら一つひとつを自分自身が再体験するように感じきれるまで、しっかり自分の気持ちに寄り添うこと、自分がいちばんの味方であり、応援する人間なんだと、自分の中のインチャに伝わればよいので

 

やり方なんて、見つけて行って構わないのです。

 

お手本と同じやり方が出来るに越したことはありません、だけど、結論、自分の気持ちを自分で受け止められたら良いのです。

 

それで良いのです。

 

出来ないときは

自分には無理って諦めたくなる気持ちはあります。

 

だけど、自分を救えるのは自分しかいないというのも現実なのです。

 

まだ、私も、全て楽になった訳ではないのが体の中に残った感覚で分かるけど

 

沢山自分を大切に出来る選択に変えていけるようにもなったと思っています。

 

だから、自分を信じてあげてください。

 

自分に対する努力は、自分が一番分かるはずなので。

 

 

自分を諦めない

 

それだけ忘れないでやって行ったらいいんです。